転職

転職するか決めていないけど相談したい|利用できる相談先と選び方

広告について:この記事には広告が含まれています。リンク先の内容や利用条件を確認し、ご自身で判断してください。

今の仕事を続けることに迷いはあるものの、転職すると決めたわけではない。このような段階で、誰かに相談してよいのか悩むことがあります。

転職エージェントへ登録すると、すぐに求人を紹介されたり、応募を勧められたりするのではないかと不安な方もいるでしょう。かといって、一人で考えているだけでは、仕事を変えたいのか、働き方を変えたいのか分からないこともあります。

転職を決めていなくても、キャリアについて相談できます。大切なのは、現在の段階と相談したい目的に合う窓口を選ぶことです。

この記事では、転職を決める前に利用できる相談先を整理し、それぞれの違い、求人紹介を希望しない場合の伝え方、相談前に準備したいことを紹介します。

目次

転職を決めていなくても相談してよい

キャリア相談は、転職すると決めた人だけが利用するものではありません。

厚生労働省が案内するキャリアコンサルティングでは、職業の選択だけでなく、職業生活の設計や職業能力の開発・向上に関する相談も扱われています。

そのため、次のような段階も相談の対象になり得ます。

  • 今の仕事を続けることに漠然とした不安がある
  • 転職したいのか、部署や働き方を変えたいのか分からない
  • 求人を見る前に、自分の経験を振り返りたい
  • 仕事と家庭、健康、学び直しのバランスを考えたい
  • 転職する場合に、何を優先すればよいか整理したい
  • 現職に残る選択肢も含めて考えたい

相談前に結論を出す必要はありません。「まだ転職すると決めていない」と最初に伝えれば、現在の段階を共有できます。

キャリア相談の役割は、転職を勧めてもらうことだけではなく、自分が判断するための材料を整理することにもあります。

まずは「何を変えたいのか」を分けてみる

「転職したい」という気持ちの中には、異なる悩みが含まれていることがあります。

たとえば、仕事内容には不満がないものの、勤務時間や人間関係に負担を感じている場合、会社を変える以外にも選択肢があるかもしれません。

反対に、現在の職場で条件を調整しても、仕事そのものへの違和感が残ることもあります。

相談前に、次の項目を分けて考えてみましょう。

確認する項目考えたい内容
仕事内容担当業務、仕事の難しさ、興味、得意不得意
職場環境人間関係、評価方法、組織風土、相談のしやすさ
働き方勤務時間、休日、通勤、在宅勤務、出張
待遇収入、昇給、手当、雇用形態
将来身につく経験、昇進、専門性、学び直し
生活家庭、健康、介護、育児、住居との両立

すべてを整理できなくても構いません。「仕事内容は嫌いではないが、現在の勤務時間を続けるのが難しい」と分かるだけでも、相談先を選びやすくなります。

転職を決める前に相談できる主な場所

相談先によって、扱う内容や求人紹介の有無が異なります。

【転職を決める前に利用できる主な相談先】

相談先相談しやすい内容求人紹介確認したい点
公的なキャリア相談経験、価値観、働き方、学び直し行わない窓口もある対象者、予約方法、相談回数
ハローワーク求人検索、応募書類、面接、職業訓練あり求職申込み、専門窓口、利用方法
転職エージェント求人紹介、応募、選考、企業情報あり得意分野、連絡頻度、応募の進め方
社内の相談先異動、担当業務、勤務時間、社内制度なし相談内容の共有範囲
民間のキャリア相談自己理解、働き方、キャリア設計サービスによる料金、担当者、相談範囲、利用条件
家族・友人・元同僚気持ちの整理、自分の過去を知る人の意見なし相手の価値観と自分の希望を分ける

一つの相談先だけで、すべての悩みを解決しようとする必要はありません。

考えの整理はキャリア相談、求人探しはハローワークや転職エージェント、社内で変更できる条件は人事へ相談するなど、役割を分ける方法があります。

公的なキャリア相談|求人へ応募する前に整理したい人向け

求人紹介を受ける前に、自分の経験や今後の働き方を整理したい場合は、公的なキャリア相談が候補になります。

厚生労働省委託のキャリア形成・リスキリング相談コーナーでは、ジョブ・カードを活用したキャリアコンサルティングが案内されています。

相談内容には、仕事やキャリア、職場の人間関係、賃金や処遇、育児・介護、キャリアアップ、学び直しなどが含まれます。

この相談では職業紹介を行わないと案内されているため、求人への応募を急がずに考えを整理したい人は比較しやすいでしょう。

公的なキャリア相談で話せること

  • 今の仕事を続けるか迷っている
  • 転職するとしたら何を変えたいか整理したい
  • 自分の強みや価値観を振り返りたい
  • 学び直しや職業訓練を検討したい
  • 今後のキャリアプランを考えたい

ただし、対象者、相談方法、利用回数などは窓口によって確認が必要です。

求人を紹介されずに相談できる場所を詳しく比較したい方は、次の記事も参考にしてください。

ハローワーク|求人情報や就職活動の支援も受けたい人向け

ハローワークは、国が運営する職業紹介機関です。求人情報の検索や職業紹介だけでなく、応募書類、面接、職業訓練などについて相談できる窓口があります。

次のような人は、ハローワークを検討しやすいでしょう。

  • どのような求人があるか確認したい
  • 希望条件に合う求人を探したい
  • 履歴書や職務経歴書を見てほしい
  • 面接の準備をしたい
  • 職業訓練について相談したい
  • 離職後の就職活動を進めたい

転職を決めていない場合でも、求人情報を見ながら条件を整理する方法はあります。

ただし、求職申込みが必要になるサービスもあるため、利用したい支援と手続きを事前に確認してください。

ハローワークへ相談するときの伝え方

まだ応募する段階ではない場合は、次のように伝えられます。

「転職すると決めてはいませんが、現在の経験でどのような仕事を検討できるか知りたいです。」

「求人へ応募する前に、希望条件を整理したいです。」

「すぐに紹介状を希望しているわけではなく、求人情報を見ながら考えたいです。」

現在の段階を先に伝えると、希望と違う進め方になりにくくなります。

転職エージェント|具体的な求人を探したい人向け

転職エージェントは、求人を紹介し、応募や選考を支援するサービスです。

転職する意思がある程度固まり、具体的な求人を探したい段階では利用しやすいでしょう。

  • 希望する職種や業界がある程度決まっている
  • 応募できる求人を紹介してほしい
  • 職務経歴書や面接について相談したい
  • 企業との日程調整を支援してほしい
  • 転職市場や企業について情報を得たい

一方、まだ転職するか迷っている段階では、求人の提案が早いと感じることがあります。

転職エージェントを利用する場合も、「まだ応募を始める段階ではない」と伝えて構いません。

求人紹介を急いでいないときの例文

  • 「今は求人紹介より、転職理由と希望条件を整理したいです。」
  • 「すぐに応募する予定はないため、情報収集を中心に進めたいです。」
  • 「応募を決めた求人だけ、自分から連絡したいです。」
  • 「電話ではなく、メールで求人情報を確認したいです。」

サービスによっては、求人紹介や応募支援が主な役割です。考えの整理だけを希望する場合は、求人紹介を前提としない相談先との違いを確認しましょう。

キャリア相談と転職エージェントの違いを詳しく確認したい方は、次の記事で相談目的別に整理しています。

社内の上司・人事・相談窓口|転職以外の変更も考えたい人向け

今の仕事に悩んでいても、会社を変えることだけが選択肢ではありません。

現在の会社で、次のような変更ができる可能性もあります。

  • 担当業務を変える
  • 別の部署へ異動する
  • 勤務時間を調整する
  • 在宅勤務などの制度を利用する
  • 業務量や役割を見直す
  • 社内研修や資格取得支援を利用する

上司へ直接話しにくい場合は、人事、社内キャリア相談、コンプライアンス窓口、産業保健スタッフ、労働組合などを確認します。

ただし、相談内容が上司や部署へ共有される可能性があります。相談前に、情報がどの範囲まで共有されるかを確認しておきましょう。

家族・友人・元同僚|気持ちや過去の経験を振り返りたい人向け

自分をよく知る人に話すと、これまで気づかなかった特徴や変化を教えてもらえることがあります。

たとえば、元同僚には次のように聞けます。

  • 私に頼みやすかった仕事は何ですか。
  • 一緒に仕事をして助かった場面はありましたか。
  • 以前と比べて変わった点はありますか。
  • どのような仕事をしているとき、楽しそうに見えましたか。

一方で、身近な人の意見には、その人自身の価値観や心配も含まれます。

「安定した会社を辞めないほうがよい」「挑戦したほうがよい」といった意見を、そのまま自分の答えにする必要はありません。

参考になる部分を受け取り、最終的な判断は自分の条件と照らし合わせましょう。

民間のキャリア相談|継続的に整理したい人向け

民間のキャリア相談には、有料のサービスや、別の仕組みで運営される無料相談などがあります。

サービスによって、相談内容、担当者、面談回数、料金、求人紹介の有無が異なります。

利用前には、次の点を確認してください。

  • 転職を決めていない段階でも相談できるか
  • 経験や価値観の振り返りを扱うか
  • 求人紹介を行うか
  • 求人への応募が利用の前提になるか
  • 担当者の資格や経験
  • 面談回数と利用期間
  • 料金と追加費用
  • 担当変更や利用終了の方法
  • 個人情報と相談記録の取り扱い

無料か有料かだけではなく、自分が必要とする支援を受けられるかで比較することが大切です。

相談先を選ぶときの7つの比較ポイント

どこへ相談するか迷ったら、次の7項目を並べてみましょう。

【転職を決める前の相談先を選ぶ7つの比較ポイント】

1. 相談の目的

考えを整理したいのか、求人を探したいのか、応募を進めたいのかを確認します。

2. 求人紹介の有無

求人を希望する場合だけでなく、求人を紹介されずに相談できるかも確認します。

3. 担当者

保有資格、相談経験、得意分野、担当変更の可否を確認します。

4. 料金

初回料金、継続料金、追加費用、キャンセルの条件を確認します。

5. 継続性

一回だけの相談か、同じ担当者へ継続して相談できるかを見ます。

6. 利用しやすさ

オンラインか対面か、曜日、時間、予約方法を確認します。

7. 個人情報

相談内容の記録方法、第三者への共有、退会や削除の方法を確認します。

現在の状態重視したい比較項目
転職するか迷っている求人紹介なしで相談できるか
やりたい仕事が分からない経験や価値観の整理を扱うか
求人を具体的に見たい職業紹介の有無、得意分野
一人では考えが続かない継続相談、担当者、面談回数
費用を抑えたい公的相談、無料範囲、追加費用

相談前に整理しておきたい5つのこと

相談内容を完璧にまとめる必要はありません。ただし、短いメモがあると、限られた時間を使いやすくなります。

  1. なぜ今、相談しようと思ったのか
  2. 現在いちばん困っていること
  3. 転職で変えたいこと
  4. 生活上、外しにくい条件
  5. 相談後に持ち帰りたいこと

たとえば、次のように書けます。

「転職すると決めたわけではありませんが、今の働き方を続けることに不安があります。仕事内容を変えたいのか、勤務条件を変えたいのか整理したいです。」

仕事で大切にしたいことを先に整理する

転職するかどうかを考えるときは、企業名や職種名より先に、仕事で大切にしたいことを整理すると判断しやすくなります。

  • 専門知識を身につけたい
  • 人を支える仕事を増やしたい
  • 勤務時間を安定させたい
  • 収入を一定以上保ちたい
  • 自分で工夫できる仕事がしたい
  • 通勤の負担を減らしたい

条件が多い場合は、次の3段階に分けます。

  • 変えにくい条件:勤務地、家庭の事情、収入の下限など
  • できれば守りたい条件:休日、仕事内容、勤務時間など
  • 調整できる条件:業界、会社規模、役職など

転職するかどうかは、今の会社が嫌かどうかだけでなく、大切にしたい条件を現在の職場で満たせるかという視点でも考えられます。

仕事で大切にしたいことが分からない方は、価値観と希望条件を整理する方法を次の記事で確認できます。

転職以外の選択肢も一度並べてみる

相談では、転職するか残るかの二択に絞らず、複数の案を並べてみましょう。

  • 現在の会社で担当業務を変える
  • 異動を希望する
  • 勤務時間や働き方を相談する
  • 同じ職種で会社だけを変える
  • 別の職種へ移る
  • 学び直してから転職を考える
  • 情報収集だけ行い、しばらく現職を続ける
  • 休暇や休職について確認する

それぞれについて、得られるもの、負担になるもの、確認が必要なことを書き出します。

選択肢得られる可能性があるもの確認したいこと
現職に残る収入や生活の安定を保ちやすい負担を減らす変更ができるか
異動する会社を変えず仕事内容を変えられる異動制度、時期、希望の伝え方
転職する環境や仕事内容を変えられる求人、収入、選考、退職時期
学び直す選択肢を増やす準備ができる費用、時間、必要な学習内容

相談員に答えを決めてもらうのではなく、選択肢ごとの違いを整理してもらう使い方があります。

相談しても転職を勧められたくないときの伝え方

求人紹介や転職を急いでいない場合は、面談の最初に希望を伝えましょう。

考えを整理したい場合

「まだ転職すると決めていません。求人紹介より先に、今の仕事で何に困っているのか整理したいです。」

現職に残る案も考えたい場合

「転職だけでなく、異動や働き方の変更も含めて考えたいです。」

応募を急ぎたくない場合

「すぐに応募する予定はありません。まずは情報収集と条件整理をしたいです。」

求人紹介を希望しない場合

「今日は求人紹介を希望していません。経験と希望条件を整理する相談をしたいです。」

希望を伝えても応募を強く勧められる場合は、担当者や相談先が目的に合っているか見直して構いません。

キャリア相談だけでは対応しにくい悩みもある

仕事の悩みであっても、内容によっては別の専門窓口が適しています。

労働条件やハラスメント

解雇、雇止め、未払い賃金、配置転換、いじめや嫌がらせなどが中心の場合は、労働相談の窓口を検討します。

心身の不調

眠れない、食事が取れない、出勤前に強い不調があるなど、心身の状態が気になる場合は、医療機関、産業医、保健師、専門相談窓口などへの相談を優先してください。

家計や法律上の問題

債務、契約、離婚、介護など、専門的な判断が必要な場合は、内容に合う公的窓口や専門家へ相談します。

キャリア相談ですべてを解決しようとせず、悩みの種類ごとに相談先を分けることが大切です。

キャリナビを相談先の候補にする場合

民間のキャリア相談を比較する中で、キャリナビを候補にする方法もあります。

ただし、サービス名や広告の印象だけで判断せず、案内ページで次の点を確認してください。

  • 転職を決めていない段階でも相談できるか
  • 相談できる内容
  • 求人紹介の有無と位置づけ
  • 料金と利用条件
  • 対象者と対応地域
  • 面談方法と利用時間
  • 担当者の資格や経験
  • 面談回数と利用期間
  • 担当変更や利用終了の方法
  • 個人情報の取り扱い

自分が求めているのが、考えの整理なのか、求人紹介なのか、継続的な相談なのかを明確にしたうえで比較しましょう。

キャリナビを利用する前に確認したい内容は、次の記事でまとめています。

キャリナビの現在の相談内容と利用条件を確認する方は、以下の案内ページをご覧ください。
クリック↓

転職を決める前の相談でよくある質問

Q. 転職するつもりがなくてもキャリア相談を利用できますか?

A. 転職を決める前の経験整理、職業生活設計、能力開発などを相談できる窓口があります。相談先によって対象や支援範囲が異なるため、利用前に確認してください。

Q. 相談すると転職を勧められませんか?

A. 相談先によって進め方は異なります。最初に「転職を決めるのではなく、考えを整理したい」と伝えましょう。希望を伝えても求人応募を強く勧められる場合は、担当者や相談先の変更を検討できます。

Q. 求人を紹介されずに相談できる場所はありますか?

A. 職業紹介を行わない公的なキャリア相談や、求人紹介を前提としない民間相談があります。求人紹介の有無を利用前に確認してください。

Q. 無料相談と有料相談はどちらがよいですか?

A. 料金だけでは決められません。相談内容、面談回数、担当者、継続性、求人紹介、利用条件を比較し、自分が必要とする支援を受けられるかで判断しましょう。

Q. 何を相談すればよいか分かりません

A. 「転職したいのか分からない」「今の働き方に不安がある」という状態から話して構いません。相談しようと思ったきっかけと、現在困っていることを一文ずつメモすると話しやすくなります。

Q. 今の会社へ相談内容が知られることはありますか?

A. 外部相談と社内相談では、情報の扱いが異なります。個人情報、相談記録、第三者への共有範囲を利用前に確認してください。

Q. 相談した結果、転職しないと決めてもよいですか?

A. 問題ありません。現職に残る、異動を相談する、情報収集を続けるなども選択肢です。相談は、転職するためだけでなく、自分で判断する材料を整理するためにも使えます。

まとめ|転職を決める前だからこそ相談先の目的を確認しよう

転職すると決めていなくても、キャリアについて相談できます。

相談先を選ぶときは、次の点を確認してください。

  • 考えを整理したいのか、求人を探したいのか
  • 求人紹介を希望するか
  • 公的相談と民間相談のどちらが目的に合うか
  • 一回の相談か、継続相談が必要か
  • 料金、担当者、利用条件を確認できるか

転職を決めることを相談のゴールにせず、自分が判断するために必要な材料を一つ増やすことから始めましょう。

キャリナビが相談先の候補に入る方は、現在の相談内容、求人紹介の有無、料金、対象条件、担当者などを確認し、公的相談やほかの民間サービスと比較したうえで判断してください。
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