紹介された求人が希望と合わない場合は、その求人への応募を見送って構いません。
ただし、求人を一件断ることと、転職支援サービスを退会することは別です。
紹介を続けてほしいなら、断る求人と理由に加え、次に紹介してほしい条件まで伝えましょう。
「希望と違います」だけでは、担当者も次にどの条件を変えて探せばよいか分かりません。
この記事では、応募前の求人を断り、次の提案につなげる伝え方を整理します。
すでに応募済み、面接予定あり、内定後の場合は手続きが異なるため、まず担当者へ選考状況を確認してください。
別の支援先も検討するなら、希望する職種・地域の求人を扱っているか、相談から応募までどのように進むかを先に確認しましょう。
断る前に、条件が違うのか、説明が足りないのかを分ける
求人を読んだ段階で、希望と合わない点が確定しているとは限りません。
たとえば「営業職」という名前でも、既存顧客を担当する仕事と新規開拓が中心の仕事では内容が違います。
職種名だけで判断できない場合は、入社後に担当する業務を先に質問します。
一方、夜勤に対応できないのに夜勤必須と明記されているなど、外せない条件に合わない場合は、無理に応募する必要はありません。
「内容が不明だから質問する」と「条件が合わないから断る」を分けると、やり取りが長引きにくくなります。
| 状態 | 次の行動 |
|---|---|
| 必須条件に合わないことが明記されている | その条件を理由に応募を見送る |
| 求人票だけでは判断できない | 担当業務・勤務地・時間など不足部分を質問する |
| 希望条件の一部が違うが検討の余地はある | どの条件なら検討できるか整理する |
給与についても、提示された月給だけでなく、基本給、固定残業代、手当、賞与の条件をそろえて比べます。
条件の読み違いがあるまま「低いから断る」と伝えるより、比較できる情報を確認してから判断するほうが、次の提案も具体的になります。
断る求人を特定して、紹介継続の希望を伝える
連絡では、次の順に書くと要点が伝わります。
- 企業名・職種名など、対象の求人が分かる情報
- 今回は応募を見送る意思
- 希望と異なる具体的な条件
- 引き続き紹介してほしい条件
複数の求人が届いているときは、「先日の求人」だけではどれを指すか曖昧です。
求人番号がある場合は、それも添えてください。
断ると決めたら、応募の返事を求められている求人を放置せずに連絡します。
返答期限があるときは期限を確認し、判断材料がそろわない場合も、何を確認中なのかを先に伝えてください。
紹介へのお礼を一言添えたうえで、見送りの意思を曖昧にしないことが大切です。
勤務地が合わない場合の例文
以下は、応募前の紹介求人を断り、別の紹介を続けてもらうための例です。
実際の企業名、職種、条件に置き換えて使ってください。
件名:ご紹介求人の応募見送りと希望条件について
○○様
お世話になっております。△△です。
求人をご紹介いただき、ありがとうございます。
ご紹介いただいたA社の営業職について、今回は応募を見送ります。
現在の住まいから通い続けることが必須で、募集されている勤務地には継続して通うことが難しいためです。
引き続き、□□地域で勤務できる求人をご紹介いただけますと幸いです。
勤務地が入社後に変わる可能性がある場合は、その範囲も併せて教えてください。
よろしくお願いいたします。
相手を責める言葉や、必要以上に長い謝罪は要りません。
希望と異なる点を具体的に書き、今回はその一件を見送ると分かる文章にします。
紹介自体を止めたい場合は、この例文とは分けてその意思を伝えましょう。
職種が希望と違う場合は、やりたい業務まで書く
「事務職を希望しています」だけでは、営業事務、経理補助、受付など、担当者が想定する仕事とずれることがあります。
職種名に加え、経験を生かしたい業務や避けたい業務を、実際の求人の内容と比べて伝えます。
たとえば、入力や書類作成を中心に探している人に、電話で新規顧客へ営業する仕事が届いた場合です。
次のように書けば、今回断る理由と次に探す範囲を一緒に伝えられます。
「B社の求人は、新規顧客への電話営業が中心とのことなので、今回は見送ります。
これまでの受発注入力と書類作成の経験を生かせる仕事を希望しています。
既存のお客様からの問い合わせ対応は検討できますので、業務の割合が分かる求人をご紹介いただけますと幸いです。」
例文の職歴や業務内容は、自分が実際に経験したことに置き換えてください。
条件の確認が済んでいないときは、断る代わりに質問する
「研修終了後の配属は未定」「給与は経験により決定」といった記載では、応募するか判断する材料が足りない場合があります。
この場合は、確認したい点と返事ができる条件を伝えます。
「C社について、研修後に担当する業務と配属候補地を教えていただけますか。
この2点を確認してから、応募するかお返事したいと考えています。」
担当者にもまだ分からない場合は、企業へ確認できるか、選考のどの段階で決まるかを聞きます。
必要な条件が分からないまま応募するか、回答が得られるまで保留するかは、自分が何を必須にしているかで判断してください。

連絡手段と、応募済みの場合の扱い
普段メールで求人紹介を受けているなら、そのメールへ対象求人が分かる形で返信する方法があります。
LINE等を連絡に使っている場合も、企業名と職種、見送りの意思、理由、紹介継続の希望を省かずに書きます。
利用サービスで指定された連絡方法があれば、それに従ってください。
一度に複数求人の返事をするときは、求人ごとに「応募したい」「確認後に判断」「見送り」を分けると読み違いを防げます。
たとえば「A社は勤務地が合わないため見送り、B社は業務内容を確認後に判断、C社は応募希望」のように整理します。
すべて断る場合も、紹介が不要になったのか、今回は合う求人がなかったのかを伝えてください。
すでに応募している場合は、単なる紹介への返事ではなく、選考辞退の連絡になります。
エージェント経由で応募したなら担当者へ、企業へ直接応募したなら企業へ連絡するなど、応募経路を確認します。
dodaの公式ヘルプも、応募経路によって連絡先が異なると案内しています。
面接が近いときは、相手がメールを読むまで待てないことがあります。
指定の緊急連絡先や電話を使い、メールも併せて残すなど、選考日時に間に合う方法で連絡してください。
送っただけで辞退の手続きが済んだと決めず、担当者からの返事や利用画面の状況を確認します。
条件メモは「必須」と「相談できる」を分ける
断るたびに理由が変わって見えると、担当者も次の候補を選びにくくなります。
希望をすべて同じ重さで並べず、生活や転職目的に関わる必須条件と、内容によって相談できる条件を分けて共有してください。
次の例を参考に、自分の必須条件と相談できる範囲を書き出します。
| 区分 | 伝える内容の例 |
|---|---|
| 必須 | 転居せず通勤できること、夜勤がないこと |
| 相談できる | 業界、会社規模、仕事内容に応じた給与条件 |
| 確認してから判断 | 研修中の勤務地、月に何回あるか不明な出張 |

「通える範囲」も、人によって受け止め方が違います。
地域名に加え、ドアからドアまでの通勤時間や利用できる交通手段を伝えると、候補をすり合わせやすくなります。
事情を説明するために、家族の健康状態など私的な情報まで詳しく話す必要はありません。
希望条件を整理して相談したいときは、相談方法と、応募する求人を決めるまでに受けられる支援を確かめてください。
次の紹介が届いたら、前回と同じ点を照合する
条件を伝え直した後は、求人の数だけでなく、前回合わなかった点がどうなったかを見ます。
必須条件に合っているか、未確認だった内容への説明があるかを確かめましょう。
希望と違う提案が続く場合は、「今回の求人は、どの条件が合うと考えて紹介いただいたのでしょうか」と意図を尋ねます。
自分では気づかなかった経験の生かし方を提案している場合もあれば、条件が十分に共有されていない場合もあります。
理由を聞いたうえで、検討するか見送るかを判断してください。
そのうえで条件が合う求人を扱っていない、意思疎通が難しいと分かった場合は、担当変更や別の探し方を検討します。
変更方法はサービスごとに異なり、希望どおりの対応が保証されるわけではありません。
よくある迷いと対処
何件も断ると、求人を紹介してもらえなくなりますか
断った件数だけで、すべてのサービスに共通する扱いが決まるわけではありません。
一方で、紹介可能な求人は希望条件、経験、その時点の取扱求人によって変わります。
「何件までなら大丈夫」と回数の目安を作るより、続けて見送る理由を整理し、現在の条件で紹介できる求人があるかを相談しましょう。
理由は「興味がない」だけでもよいですか
興味がないことを無理に隠す必要はありませんが、それだけでは次の提案を選ぶ材料になりにくくなります。
仕事内容、働く場所、勤務時間など、どの部分が合わないのかを可能な範囲で付け加えてください。
まだ自分でも理由が分からない場合は、「業務内容を具体的に想像できないので、もう少し説明を聞きたい」と伝える方法もあります。
「まず応募してから考えて」と言われたらどうしますか
応募後に分かる情報と、応募前に必要な情報を整理します。
たとえば勤務地が必須条件なのに配属先が分からないなら、どの段階で確認できるかを聞きます。
納得できていない場合は、「その条件を確認するまでは応募を希望しません」と意思を明確にしてください。
応募したつもりがないのに選考の連絡が来た場合も、現在の応募状況と経緯を担当者へ確認します。
他社で同じ求人を見つけた場合は、そのまま応募してよいですか
同じ企業・職種へ重複して応募しないよう、すでに応募済みかを先に確かめます。
求人票が似ていても募集部署や雇用区分が違うことがあるため、企業名だけで同一求人と決めないでください。
応募経路の整理は、関連記事の複数利用の記事で確認できます。
断りの連絡に返事がない場合はどうしますか
送信先と送信履歴を確認し、求人名を添えて受け取られたかを問い合わせます。
応募前の返事なのか、すでに選考中の辞退なのかによって急ぐ度合いが違います。
面接日時が迫っている場合は、指定された連絡先に電話するなど、担当者へ届く方法を選んでください。
返事がないことを理由に、応募済みの面接を無断で欠席しないようにします。
まとめ
希望と違う求人を断るときは、その求人を特定し、応募を見送る理由と、次に必要な条件を伝えます。
紹介を続けたいなら、その意思も添えてください。
不明点への質問と応募見送りを分けるだけでも、自分が判断するための情報を整理しやすくなります。
今の支援先で希望に合う求人を扱っていない場合は、必要な条件をメモにしたうえで、別の支援先の対応範囲と利用条件を比べましょう。
関連記事
参考資料
- JAC Recruitment「転職エージェントの断り方・丁寧に求人紹介やサービスを断るコツ」
- リクルートエージェント「転職エージェントの断り方|メールや電話の例文を紹介」
- dodaヘルプ「応募した求人を辞退(キャンセル)する方法を教えてください」





