転職・再就職の進め方

在職中の面接日程調整|有給・半休・夜間・オンラインを無理なく使う方法

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在職中に転職活動を始めると、思った以上に悩むのが面接の時間です。

「平日の14時に来てください」と言われても、その時間は普通に仕事中。かといって、上司や同僚へ「転職の面接なので休みます」と説明したくない人も多いはずです。

在職中の面接は、最初から有給を1日使うのではなく、午前半休・午後半休・時間単位の年休、18時以降、オンライン面接を組み合わせると調整しやすくなります。

ただし、半休や時間休を使えるかどうかは勤務先の制度によって違います。また、応募先が夜間やオンライン面接に対応しているとも限りません。

この記事では、今の仕事を続けながら転職活動を進めたい人に向けて、休暇の使い分けから応募先への頼み方まで、順番に整理します。

在職中の面接日程調整は「使える時間」を先に整理する

面接の案内が来てから慌てて予定表を見るより、応募した段階で自分が動ける時間を整理しておくと楽です。

確認したいのは、次のような時間帯です。

  • 出勤前に動ける時間
  • 午前半休を取った場合に空く時間
  • 午後半休を取った場合に空く時間
  • 時間単位の年次有給休暇を使えるか
  • 定時後の18時、18時30分、19時ごろから動けるか
  • 自宅など静かな場所でオンライン面接を受けられるか

たとえば定時が17時30分で、応募先まで30分ほどなら、18時30分以降の対面面接を相談できる可能性があります。移動に時間がかかるなら、オンライン面接をお願いしたほうが現実的です。

「いつなら休めるか」だけでなく、「移動時間を含めて何時なら確実に間に合うか」を考えるのが大切です。

予定をぎりぎりに組むと、現職の会議が少し延びただけで面接へ遅れます。転職活動では、予定表にも少し余白が必要です。予定表まで満員電車にしてしまう必要はありません。

有給・半休・時間休はどう使い分ける?

年次有給休暇は、原則として利用目的を問わず取得できる休暇です。ただし、取得する単位については会社の制度を確認する必要があります。

休み方使いやすい面接確認したい点
1日有給遠方の面接、最終面接、複数社の面接会社の申請期限
午前半休午前中の面接半日単位の年休制度があるか
午後半休午後から夕方の面接午後休の開始時刻
時間単位年休短時間のオンライン面接など時間単位年休制度があるか
休暇を使わない夜間・オンライン面接応募先が対応できるか

午前半休は午前面接と相性がよい

午前半休が使える会社なら、朝から面接を受けて午後から出勤する方法があります。

ただし、10時から1時間の面接だからといって、11時ぴったりに会社へ戻れるとは限りません。受付、面接の延長、移動時間まで考えて余裕を持たせます。

オンライン面接なら移動時間を減らせますが、面接直後に会社へ駆け込むような予定は避けたほうが安心です。

午後半休は対面面接を入れやすい

午後半休は、14時、15時、16時ごろの面接を組みやすい方法です。

面接後に次の予定がなければ、多少時間が延びても慌てずに済みます。会社説明や適性検査が同日に行われる場合にも対応しやすくなります。

ただし、「午後半休」が何時から始まるかは会社によって異なります。昼休みを境に単純に半分になるとは限らないため、就業規則や社内制度を確認しておきます。

時間単位の年休は会社に制度がある場合だけ使える

時間単位の年次有給休暇は、すべての会社で自動的に使える制度ではありません。

厚生労働省の案内では、時間単位の年休を導入するには労使協定が必要で、利用できるのは年5日分の範囲内です。

一方、半日単位の年休は時間単位年休とは別の仕組みです。労働者が希望し、使用者が同意する場合には、就業規則の定めに沿って半日単位で取得できる扱いがあります。

「法律で半休を取れるはず」と決めつけず、自分の会社で半休・時間休を使えるか先に確認してください。

有給や半休の理由はどう伝える?

年次有給休暇は、原則として休暇の利用目的を問わず取得できます。そのため、転職活動のために休む場合でも、面接先や転職活動の詳しい内容を自分から説明する必要があるとは限りません。

会社の申請書などで理由を書く欄があるなら、事実に反しない範囲で「私用のため」「所用のため」など、簡潔に伝える方法があります。

たとえば、次のような伝え方です。

  • 「○月○日の午後、私用のため半休を取得したいです」
  • 「○月○日は所用のため年次有給休暇を申請します」

詳しく聞かれた場合も、必要以上に話を広げる必要はありません。

ただし、会社ごとの休暇申請手続きや、業務上の日程調整は守る必要があります。年休を希望した時季に取得すると事業の正常な運営を妨げる場合には、会社が別の時季への変更を求められる場合もあります。

病院や家族行事など、別の理由を作らない

転職活動を知られたくないからといって、実際には予定していない通院や家族行事を理由にするのは避けたいところです。

あとから話のつじつまを合わせる必要が出ると、転職活動とは別の心配が増えてしまいます。

詳しく言わないことと、事実でない理由を伝えることは別です。「私用」「所用」で済むなら、余計な説明を増やさないほうがシンプルです。

18時以降の夜間面接は遠慮せず相談してよい

在職中の応募者は、平日の日中に時間を作れないことがあります。採用する企業側も、その事情を想定している場合があります。

実際に転職求人サービスでは、在職中の応募者を想定して夜間面接へ対応する求人が掲載されています。採用担当者向けの案内でも、在職中の応募者に夜間の候補日時を複数提示する方法が紹介されています。

とはいえ、すべての企業が18時以降の面接に対応しているわけではありません。

「夜でなければ無理です」と一方的に伝えるより、日中を含めた複数候補と希望条件を伝えると調整しやすくなります。

夜間面接をお願いするときの例文

企業から提示された日程が勤務時間と重なっていた場合は、次のように伝えられます。

「面接日程をご連絡いただき、ありがとうございます。現在就業中のため、ご提示いただいた時間での調整が難しい状況です。恐れ入りますが、下記の日程でご調整いただくことは可能でしょうか。」

※上の文中の「可能でしょうか」は引用例としてではなく、公開時には次の表現へ統一します。

「面接日程をご連絡いただき、ありがとうございます。現在就業中のため、ご提示いただいた時間での調整が難しい状況です。恐れ入りますが、下記の日程でご調整いただけますか。」

  • ○月○日 18時30分以降
  • ○月○日 19時以降
  • ○月○日 15時以降

最後に「上記以外でも調整できる日時がありましたら、ご提示いただけますと幸いです」と添えると、企業側も候補を出しやすくなります。

候補日は一つだけに絞らず、できれば複数提示します。応募先から最初に示された日時が難しい場合でも、代替日程を相談する方法があります。

オンライン面接を打診すれば移動時間を減らせる

対面で片道1時間かかる面接でも、オンラインなら移動時間を減らせます。

特に、仕事が終わってから面接へ向かうと間に合わない人には有力な選択肢です。ただし、面接方法を決めるのは応募先なので、最初からオンライン前提にはしません。

対面面接を案内されたときは、次のように相談できます。

「現在就業中のため、平日日中の訪問が難しい状況です。オンラインでの面接が可能でしたら、○月○日18時30分以降、または○月○日19時以降で調整できます。」

企業が対面面接を重視している場合は、オンラインへ変更できないこともあります。そのときは午後半休や1日有給へ切り替えるほうが現実的です。

オンライン面接は会社の会議室より自宅などを選ぶ

オンラインだからといって、勤務先の空き会議室や会社支給パソコンを使うのは避けたほうが安全です。

転職活動には、自分のスマートフォンやパソコンを使い、自宅など落ち着いて話せる場所を確保します。通信環境、マイク、カメラも事前に確認しておきます。

背景に勤務先の資料や社外秘情報が映り込まないようにすることも大切です。

面接候補日は「3種類」用意すると調整しやすい

毎回すべての日で有給を使う必要はありません。面接案内へ返信するときは、条件の違う候補を持っておくと調整しやすくなります。

たとえば、次のような組み合わせです。

  1. 休暇を使わない平日18時30分以降
  2. 午後半休を使える日の15時以降
  3. 1日有給を使える日の午前・午後

こうしておけば、「夜間は対応できないが16時なら可能」と返ってきた場合にも対応できます。

反対に「○日の19時しか無理です」と一点だけ出すと、面接官の予定と合わなかった時点で再調整になります。

応募先へ伝える前に、自分が確実に守れる候補日時を複数決めておくと、再調整を減らせます。

今の会社に転職活動を知られにくくするための注意点

どの方法を使っても、転職活動が勤務先に知られないことを保証することはできません。それでも、仕事と転職活動をはっきり分けておけば、余計なきっかけを減らせます。

  • 会社支給のパソコンやスマートフォンで求人検索をしない
  • 会社のメールアドレスを応募先との連絡に使わない
  • 社内の共有カレンダーへ「転職面接」などと書かない
  • 面接の電話は勤務時間外や休憩時間などに自分の端末で対応する
  • 面接用の服装や応募書類を職場で目立つ場所に置かない

もちろん、会社の勤務時間中に無断で抜け出して面接を受ける方法は勧められません。勤務先の休暇制度や勤務ルールを守りながら進めるほうが、転職活動そのものにも集中できます。

こんな場合は1日有給を使ったほうが楽になる

半休や夜間面接は便利ですが、何でも短時間で済ませればよいわけではありません。

次のような場合は、1日有給を使ったほうが負担を減らせます。

  • 最終面接で所要時間が読みにくい
  • 遠方の会社へ訪問する
  • 面接と適性検査を同日に受ける
  • 同じ日に複数社の面接を入れる
  • 現職の急な残業で夜間面接へ遅れる可能性が高い

有給を温存することだけを考えて、毎回ぎりぎりの日程にすると疲れてしまいます。

一次面接はオンライン、二次面接は午後半休、最終面接は1日有給というように、選考段階で使い分ける方法もあります。

面接日程調整でよくある疑問

有給の理由を「転職活動」と言わなければいけませんか?

年次有給休暇は、原則として利用目的を問わず取得できます。会社の申請方法に従いながら、「私用」「所用」など事実に反しない簡潔な表現で済む場合があります。

半休はどの会社でも取れますか?

一律ではありません。半日単位の年休を利用できるか、午前休・午後休をどの時間帯として扱うかは勤務先の制度を確認してください。

2時間だけ有給を取れますか?

勤務先に時間単位年休の制度があれば利用できる場合があります。時間単位年休の導入には労使協定が必要なので、自社の就業規則や休暇制度を確認します。

18時以降の面接をお願いすると不利になりますか?

夜間面接へ対応する企業もありますが、すべての企業が対応できるわけではありません。在職中であることを簡潔に伝え、複数の候補日時を出して相談する方法があります。

対面面接をオンラインへ変更してもらえますか?

企業によって対応が異なります。移動が難しい事情と希望日時を伝えて相談できますが、対面での実施を求められる場合もあります。

まとめ

在職中の転職活動では、「仕事を休むしかない」と最初から決めなくても構いません。

まず勤務先で午前半休、午後半休、時間単位年休を使えるか確認し、そのうえで応募先へ夜間やオンライン面接を相談すると、使える選択肢が増えます。

休暇の理由については、事実ではない説明を作らず、「私用」「所用」など必要な範囲で簡潔に伝えるのが基本です。

そして、面接候補日は一つに絞らず、夜間、半休を使える時間、1日動ける日のように複数用意しておきます。日程調整は、転職活動の小さな事務作業に見えて、意外と疲れるものです。先に型を作っておけば、その分だけ企業研究や面接準備へ時間を回せます。

応募先から面接案内が届いたら、面接方法、開始時刻、所要時間、場所を確認したうえで、無理なく守れる候補日時を整理します。

参考資料

  • 厚生労働省「労働条件・職場環境に関するルール」(確認日:2026年9月19日)
  • 厚生労働省「時間単位・半日単位の年次有給休暇制度」(確認日:2026年9月19日)
  • 厚生労働省「年次有給休暇|確かめよう労働条件」(確認日:2026年9月19日)
  • マイナビ転職「面接日程の調整」(確認日:2026年9月19日)
  • マイナビ転職「面接の日程調整メールの返信マナーと書き方」(確認日:2026年9月19日)
  • マイナビ転職「WEB(オンライン・リモート)面接の準備、マナー、当日の流れを解説」(確認日:2026年9月19日)
  • エン・ジャパン 人事のミカタ「面接日程の調整が手間。どうやったらスムーズにいくでしょう?」(確認日:2026年9月19日)

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