転職・再就職の進め方

飲食経験を職務経歴書へ整理することを伝える、カフェの机上の生成イメージ。

飲食店の職務経歴書が書けない?ホール・キッチン・店長の記入例

※この記事にはアフィリエイト広告を含みます。

飲食店の職務経歴書が書けないときは、担当業務を一つ選び、「どんな場面で、何を任され、どう動いたか」から書き始めます。ホールの接客、キッチンの仕込み、店長のシフト管理も、担当範囲と工夫を添えると、応募先が仕事を任せる際の判断材料になります。

先に立派な自己PRを考える必要はありません。勤務先ごとに経験を整理し、応募する仕事に関係するものを選んでから、職務要約と自己PRへまとめます。ここでは飲食業界内の転職に向けて、ホール・キッチン・店長の記入例と、数字がない実績の伝え方を説明します。

職務要約・職務内容・実績・自己PRは、役割を分けて書く

最初に、職務経歴書に載せる情報の役割を整理します。同じ接客経験でも、要約では経歴の全体像、職務内容では担当範囲、実績では取り組みと変化、自己PRでは応募先で生かす力を伝えます。

項目伝えること飲食経験を整理する材料
職務要約どんな経験を積んできた人か業態、経験期間、ホール・調理・店舗運営などの主な役割
職務内容何を、どこまで担当したか注文対応、担当する調理工程、発注や教育の範囲
実績・取り組み何を工夫し、何が変わったか確認できる成果、引き継ぎ方法の見直し、任されるようになった業務
自己PR応募先で生かせる強みと、その根拠繁忙時の連携、仕込みの段取り、スタッフへの業務説明など

書く作業は「職務内容→実績・取り組み→自己PR→職務要約」の順にすると、材料から文章を作れます。書類に並べるときは、冒頭に職務要約を置き、その後に勤務先ごとの経歴やスキル、資格、自己PRを配置する形が一例です。応募先に指定書式があれば、その順序を優先してください。

メモには、業態、在籍期間、雇用形態、配属店舗、役職を先に書きます。次に、開店準備・営業中・閉店作業を思い出し、自分が担当した業務を拾ってください。「接客全般」だけでは思い出せなかった予約対応や、レジ締め、後輩への説明も見つけやすくなります。

全体の書式から確認したい場合は、職務経歴書の書き方|見本とテンプレートで自己PRを整理する方法も利用できます。本記事では、飲食の現場で行なったことを、応募書類の説明へ変える部分に絞って進めます。

ホール経験は、接客した場面と連携まで具体化する

ホールでは、案内、注文、料理提供、会計を一列に並べるだけでなく、どの場面を任されていたかを足します。ランチの混雑時、予約のある夕食営業、団体客の対応など、同じ接客でも必要な段取りが見えてきます。

たとえば料理提供を担当したなら、提供前の確認、キッチンへの伝達、ほかのスタッフとの担当調整のうち、自分が実際に行なったことを選びます。店舗で決められた手順に従った仕事も、その手順のどこを担当していたかが分かれば、経験として説明できます。

ホールの職務内容・取り組みの記入例

以下は架空の記入例です。業態、時間帯、業務、行動は自分の経験に置き換えてください。経験していない仕事は削ります。

「レストランのホールスタッフとして、来店時の案内、注文受付、料理提供、会計、閉店後の片付けを担当しました。ランチの繁忙時間帯には、担当席の状況をほかのスタッフと共有し、案内と料理提供が重なる際は、責任者に確認して担当を調整しました。」

この例では、「忙しい店で頑張った」を、場面と動作に置き換えています。待ち時間が短くなったという記録がなくても、何を見て、誰と連携したかは説明できます。成果を確認できる場合は、取り組みの後にその変化を加えます。

接客経験を自己PRにつなげる

架空の自己PR例は、「私の強みは、店内の状況を共有しながら接客を進める力です。繁忙時間帯には、担当席の状況と提供の進み具合を周囲へ伝え、責任者の指示のもとで役割を調整してきました。貴店でも、ホールとキッチンの連携を大切にして接客へ取り組みたいと考えています」という形です。

応募先が落ち着いた接客を求める店なら、混雑対応より、要望を聞いて確認した経験を選ぶ方法があります。接客の強みは「明るさ」だけで決めず、募集されている仕事とつながる行動から選んでください。

キッチン経験は、担当工程と自分で進められる範囲を書く

キッチンの職務経歴書では、業態や料理の種類に加え、下処理、仕込み、加熱調理、盛り付け、洗浄などの担当工程を整理します。同じ「調理補助」でも、どの作業を経験したかで伝わる内容は変わります。

「一人で担当していた」「担当者の指示を受けていた」「繁忙時のみ補助した」の違いも書き分けます。応募先が採用後に教える内容を考えられるよう、経験の深さを具体的に伝えるためです。

キッチンの職務内容・取り組みの記入例

次も架空の記入例です。担当した料理、工程、連携相手を置き換え、独力でできる範囲と補助の範囲を合わせてください。

「定食店のキッチンで、食材の下処理、営業前の仕込み、盛り付け、調理器具の洗浄を担当しました。加熱調理は担当者の指示のもとで補助しました。仕込みでは、担当者から共有された当日の予定と在庫を確認し、不足が見込まれる食材を営業前に報告するようにしていました。」

この例で伝わるのは、担当工程に加えて、準備の段階で確認・報告をしていたことです。実際に発注まで任されていなければ、「在庫確認と報告」と書けば役割が伝わります。発注数の決定まで担当した経験があるなら、その範囲を別に記載できます。

衛生管理は、「徹底した」という評価だけで終えず、店舗の手順に基づく清掃や温度の記録など、自分が担当した管理・記録を挙げます。衛生管理計画の作成まで担当したのか、決められた手順の実行を担当したのかを書き分けると、責任の範囲まで伝わります。

調理の経験を自己PRへまとめる例

架空例としては、「私の強みは、営業に向けて準備の不足を確認し、早めに共有することです。仕込みを担当した際は、当日の予定と在庫を確認し、不足が見込まれるものを担当者へ報告していました。貴店でも、担当工程を確実に進めながら、周囲への確認と報告を続けたいと考えています」とまとめられます。

ここへ「調理全般を習得」と広げる必要はありません。応募先で担当したい工程と、すでに経験した工程の接点を示すと、現在できることと、入社後に学ぶことを話しやすくなります。

店長経験は、役職名に加えて判断と管理の範囲を示す

店長といっても、売上・原価・人員のすべてを管理する場合と、本部の方針に沿って日々の営業を担当する場合があります。シフト作成、発注、教育、売上報告などを並べた後、それぞれで自分が決めていた範囲を補ってください。

新人教育なら、教えた作業、独り立ちまでの確認方法、責任者との分担を振り返ります。シフト管理なら、希望の取りまとめ、勤務案の作成、欠員時の調整、最終承認のうち、どこまで行なっていたかを整理します。

店長の職務内容・取り組みの記入例

以下は架空の店長経験の記入例です。正式な役職、管理対象、承認者、実施した取り組みを自分の事実へ置き換えます。

「カフェの店長として、日々の営業管理、スタッフのシフト案作成、新人教育、売上の日次報告を担当しました。シフトは勤務希望と必要な担当業務を整理して作成し、上長の承認を得て確定しました。新人教育では、担当者ごとの説明内容を確認し、教える項目と習得状況を共有する表を作成しました。」

表の導入後に何が変わったかを確かめられるなら、説明の続きへ加えます。たとえば「指導担当が交代するときにも、未習得の項目を引き継ぐ運用にしました」と書けば、整えた仕組みまで伝わります。教育期間の短縮を測っていなければ、短縮率を追加しません。

自己PRでは、管理業務をすべて繰り返すより、応募先に関係する取り組みを一つ選びます。架空例なら「新人の習得状況を担当者間で共有できるようにした経験を生かし、貴店でも教育の進み具合が分かる運営に取り組みたいと考えています」と、行動と応募後の役割をつなげられます。

職種別に整理しても自分の役割を言葉にしにくい場合は、応募準備を相談する方法もあります。飲食店ドットコムエージェントでは、履歴書添削や面接対策などが案内されています。職務経歴書についてどこまで支援を受けられるかは、相談時に尋ねてください。

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飲食業界特化の転職エージェント「飲食店ドットコムエージェント」

担当業務に工夫と役割や変化を添えて経験を説明する流れを示す生成イメージ。

実績に書ける数字と、数字がない取り組みを整理する

飲食店の実績を探すときは、売上だけに絞らず、教育を担当した人数、担当期間、任された店舗数、継続した業務なども振り返ります。数字には、成果を示すものと、仕事の規模を示すものがあります。「何人を教えたか」は教育の範囲、「教育後に何が変わったか」は取り組みの結果です。

数値を載せるなら、対象期間、比較対象、集計範囲、自分の役割をそろえます。月間売上と年間売上、店舗全体と担当時間帯の売上は、同じ意味ではありません。店舗の成果を書く場合は、チームで取り組んだ内容と自分の担当を添えます。

数字を記入する形の例は、「[対象期間]に[担当した人数]の新人へ[担当業務]を指導。[確認できる変化]」です。角括弧は自分の記録で埋める欄です。人数や結果が確認できなければ、その部分を省き、担当した内容を文章にします。

売上、原価、顧客情報など、勤務先が非公開としている情報は記載せず、社内資料を無断で持ち出さないでください。数字を公開できないときは、業態、担当工程、役割、取り組みの説明で経験を伝えます。

数字がないときは「工夫・役割・変化」を一つずつ

「実績がない」と感じる場合は、以前より任されるようになった仕事や、チームで使うようになった方法を探します。新しい人へ業務を教える担当になった、閉店作業の引き継ぎ項目を整理した、欠品の確認結果を共有するようにした、といった事実も材料です。

文章は、「引き継ぎで確認事項が抜けないよう、閉店作業の担当項目を一覧にし、翌日の担当者へ共有しました」のように作れます。これは架空の説明例です。変化を確認できていなければ、「ミスをなくした」と成果を付けず、実施した工夫と運用までを書きます。

自分の工夫が店全体のルールになった場合と、自分の担当内で続けた場合も区別します。どちらも記載できますが、適用された範囲を添えると、面接で質問されたときにも説明がつながります。

複数店舗・アルバイト経験は、雇用主と期間を軸にまとめる

同じ会社内で店舗を異動した場合は、会社の在籍期間の下に店舗ごとの配属期間と役割を記載する方法があります。各店舗を別の入社・退社として扱わず、異動の流れが読めるようにします。運営会社が異なる場合は、同じブランド名でも雇用先を確認して分けます。

整理の架空例は、「20XX年X月〜現在 株式会社〇〇/アルバイト」「同期間のうち、20XX年X月〜X月はA店でホール、20XX年X月以降はB店でホールと新人教育を担当」という形です。実際の年月と雇用形態へ置き換えてください。

応援勤務が中心なら、主な配属先と応援の期間・頻度を区別します。複数の店で同じ仕事をした場合は共通業務をまとめ、別の店で増えた担当や変わった役割を追記すると、同じ説明の繰り返しを減らせます。

アルバイト経験も、雇用形態を明記したうえで、応募先に関係する業務を説明します。発注を補助した、新人へレジ操作を教えた、時間帯の責任者を任されたなど、担当内容を具体化してください。正式な店長経験がなければ、「店長」と置き換えず、実際の呼称と役割を書きます。

応募先に合わせて、要約と自己PRへ載せる経験を選ぶ

経歴を一度整理したら、求人票の仕事内容と応募条件を読みます。ホールの接客、キッチンの担当工程、店長候補の人員管理など、入社後に任される仕事に線を引き、自分の経験から対応するものを選んでください。

たとえばホールを中心に募集する店なら、接客の場面やキッチンとの連携を要約に入れます。調理スタッフなら担当した料理・工程と経験の範囲、店長候補なら営業管理や教育、シフト調整を前に出す方法があります。同じ人の経歴でも、応募先が知りたい部分は変わります。

応募先の仕事に関係する経験を選び、自己PRへつなげる考え方を示す生成イメージ。

職務要約の架空例は、「飲食店で[期間]勤務し、[業態]で[主な担当]を経験してきました。[応募先に関係する役割・取り組み]に携わり、[具体的な行動で示せる強み]を身につけました」という形です。最後に書けば、整理した経歴から必要な部分を選べます。

自己PRには、応募先で生かしたい力、その根拠となる場面、自分が取った行動を入れます。希望する仕事が未経験なら、経験済みの工程と、これから学びたい工程を分けて伝えてください。資格欄には取得済みの正式名称と取得時期を記載し、受験予定などは現在の状況が分かる表現にします。

応募準備を相談するなら、支援範囲と希望する仕事をそろえる

自分で書いた文章を読んでも担当範囲が伝わるか判断しにくい場合は、求人票と経験メモをそろえて第三者へ相談できます。ハローワークの職業相談窓口では、履歴書・職務経歴書の書き方や添削アドバイスが案内されています。

飲食業界内の仕事探しも合わせて相談したい場合は、株式会社シンクロ・フードが運営する飲食店ドットコムエージェントも選択肢です。公式では求職者向けサービスは無料とされ、履歴書添削・面接対策、在職中の情報収集や相談にも対応する旨が案内されています。

紹介は正社員・契約社員の求人が中心です。アルバイト経験を生かして正社員への転職を考える場合と、アルバイト求人そのものを探す場合では、希望する支援が異なります。相談する際は、希望職種、雇用形態、勤務地を先に伝えると、取り扱う求人と合うかを確かめられます。

職務経歴書の添削については、公式LPで履歴書と同じ範囲を必ず受けられるとは確認できませんでした。「作成途中の職務経歴書を見てもらえるか」「担当業務の整理から相談できるか」を尋ね、対応範囲を確かめてから利用してください。

登録後は、専任スタッフから電話で希望を確認し、その後の求人の送付や調整はメールなど希望する手段にも対応する流れです。連絡を受けやすい時間帯も整理しておくと、在職中の相談を進めやすくなります。

求人探しと書類準備を一緒に相談したい方は、現在の案内と自分の希望を照らして検討できます。

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飲食業界特化の転職エージェント「飲食店ドットコムエージェント」

提出前は、日付・担当範囲・数字と表示を確認する

文章ができたら、履歴書と職務経歴書を並べ、在籍年月、雇用形態、役職が一致するかを見ます。店舗の異動や昇格がある人は、その時期も読み取れるか確認してください。

  • ホール・調理・管理のうち、実際の担当範囲が分かるか
  • 自分の取り組みと店舗全体の成果を区別しているか
  • 数字の期間・対象・根拠を説明でき、公開してよい内容か
  • 架空例の業務や角括弧を残さず、自分の経験へ書き換えたか
  • 応募先の仕事内容と、要約・自己PRで示した経験がつながるか
  • 指定の形式・提出方法に従い、文字切れや改ページの不自然さがないか

最後に、自己PRの場面を面接で話せるか確かめます。「誰と連携したか」「どこを自分で決めたか」「結果をどう確認したか」に答えられれば、書類の説明も具体的になります。応募先への送信前には、宛先、添付ファイル、ファイル名を見直してください。

まとめ|一つの担当業務から、飲食経験を書き始める

まずは最近担当した業務を一つ選び、場面、任された範囲、実際に取った行動をメモします。ホールなら接客と連携、キッチンなら工程と準備、店長なら判断と管理の範囲を具体化すると、職務内容の土台ができます。

確認できる変化を実績へ、応募先で生かせる行動を自己PRへつなぎ、最後に職務要約を書きます。数字がなくても、経験した役割と工夫を正確に説明できます。自力でまとめにくい部分は、作成途中のメモをもとに相談してください。

飲食の仕事探しも含めて応募準備を相談したい方は、希望職種と勤務地、確認したい支援内容を整理してから利用を検討できます。

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参考資料

  • 飲食店ドットコムエージェント公式「サービス説明・ご利用の流れ・よくある質問」(2026年10月15日確認)
  • ハローワークインターネットサービス「履歴書・職務経歴書の書き方」(2026年10月15日確認)

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